フライフィッシングに必要な道具一覧|初心者が最初に揃えるもの

フライフィッシングに必要な道具一覧のアイキャッチ。ベスト、ロッド、リール、ネット、小物を配置した写真

フライフィッシングを始めたいけれど、「どんな道具が必要なの?」「最初から全部揃えないといけないの?」と迷っていませんか?

フライフィッシングでは、専用のロッドやリール、フライライン、毛鉤などを使用します。一般的な釣りとは道具の構成が違うため、初心者には少し複雑に感じるかもしれません。

しかし、最初から高価な道具をすべて揃える必要はありません。

大切なのは、どこでどんな釣りをしたいのかを考え、必要なものから揃えることです。この記事では、渓流フライフィッシングの実釣経験をもとに、初心者に必要な道具を一覧で紹介します。基本タックルから小物、ウェーディング装備まで、最初に揃えたいものと、後から買い足してもよいものを解説します。

フライロッド、リール、フライライン、リーダー、ティペット、フロータント、ランディングネットなどのフライフィッシング道具一式
筆者が実際に使用しているフライフィッシングの道具。ロッドは上から#5のカーボン、#4のバンブー、#00のカーボン。
目次

フライフィッシングに必要な道具一覧

まずは、フライフィッシングに必要な道具を確認しましょう。

スクロールできます
道具必要性補足
フライロッド必須釣り場に合った長さ・番手を選ぶ
フライリール必須ラインを収納できるもの
フライライン必須ロッドの番手に合わせる
バッキングライン基本装備下巻き。リールによっては不要な場合も
リーダー必須フライラインの先につなぐ糸
ティペット必須級フライの交換や長さ調整に使用
フライ(毛鉤)必須最初は完成品でOK
クリッパー必須級糸を切る
フォーセップ必須級フックを外す
フライボックス必須級代用容器でもOK
偏光サングラス必須級目の保護・水中の確認
ランディングネット必須級魚を取り込む
帽子必須級日差し・頭部の保護
フロータントドライフライで必要フライの浮力を維持する
吸水用カチーフあると便利ティッシュなどでも代用可
ウェーディングシューズ入渓時に推奨岩場や川底を歩くため
ウェーダー条件による寒い時期や濡れたくない場合
ゲーターウェットウェーディングで推奨脚の保護など
ベスト・バッグ収納用品は必要手持ちのバッグでも代用可

※「必須級」は、筆者が初心者に最初から用意することをおすすめする道具です。釣り場の条件やレンタルの有無によって必要なものは変わります。

これだけ見ると道具が多く感じるかもしれませんが、最初からすべてを購入する必要はありません。まずは基本タックルを揃え、釣り場に合わせて必要な小物や装備を追加するのがおすすめです。

釣り場によって必要な道具は変わる

フライフィッシングは、釣り場によって使用する道具が変わります。特に初心者は、最初に管理釣り場と自然渓流のどちらで釣るのかを考えると、道具を選びやすくなります。

渓流タックルと管理釣り場タックルの比較

管理釣り場で始める場合

フライフィッシングが初めてなら、まずは管理釣り場から始めることをおすすめします。

自然の渓流では、魚がいるポイントを探したり、木や岩などの障害物を避けながらキャスティングしたりする必要があります。初めての人がいきなり渓流へ行って魚を釣るのは、簡単ではありません。

一方、管理釣り場は魚が放流されており、自然渓流と比べて魚と出会える可能性が高い環境です。キャスティングを練習しながら魚を狙うこともできるので、フライフィッシングを覚える場所として適しています。

管理釣り場を中心に楽しむなら、筆者は5番ロッドをおすすめします。ただし、適した番手は釣り場の広さや対象魚によって異なりますし、管理釣り場は3番タックルでは無理というわけではありません。

また、管理釣り場には池で釣るポンド型と、自然の川を利用した渓流型があります。必要な装備や使用できるフライが異なるため、事前に施設のルールを確認しましょう。レンタルタックルを用意している施設なら、道具を購入する前に体験してみるのもよい方法です。

自然の渓流で始める場合

ヤマメやイワナを狙う渓流フライフィッシングでは、3〜4番のロッドがおすすめです。川幅が狭かったり、頭上に木が張り出していたりするため、管理釣り場とは適したロッドの長さや番手が異なります。

また、川の中や岩場を歩く場合は、ウェーディングシューズなどの装備も重要になります。

渓流と管理釣り場の両方を1本で楽しみたいなら、4番ロッドがおすすめです。

理想をいえば、渓流用に3番、管理釣り場用に5番を揃えられると、それぞれの釣りが快適になります。ただ、初心者がいきなり2本購入するのは予算的にも大変でしょう。

筆者もフライフィッシングを始めた頃は3番ロッドしか持っておらず、その1本で渓流にも管理釣り場にも行っていました。もちろん3番でも管理釣り場で釣りはできますが、広い場所で遠くへ投げたいときには苦労した経験があります。

最初は1本から始めて、よく行く釣り場や好みの釣り方がわかってから2本目を購入するのもよいと思います。

なお、フライフィッシングには本流でのウェットフライ、ダブルハンドロッドを使用する釣り、湖や海での釣りなどもあります。これらは必要なタックルが異なるため、この記事では渓流と管理釣り場を中心に紹介します。

フライフィッシングの基本タックル

ここからは、フライフィッシングに必要な基本タックルを紹介します。

フライロッド、フライリール、SAのDT3フライラインを並べた写真
筆者が使用するフライロッド、リール、サイエンティフィック・アングラーズのDT3フライライン

フライロッド

フライロッドは、フライラインの重さを利用して軽い毛鉤を投げるための専用ロッドです。

初心者が渓流フライフィッシングを始めるなら、筆者は3〜4番、長さ7ft3in〜8ft程度のロッドをおすすめします。

短すぎるロッドは、フライラインの重さによってロッドが曲がる感覚をつかみにくいことがあります。柔らかいショートロッドなら曲がりを感じやすいものもありますが、扱いが難しい場合もあります。

反対に、長すぎるロッドは重量が増えたり、頭上に木がある渓流では邪魔になったりします。まずは7ft3in〜8ft程度から始め、慣れてから短いロッドや長いロッドに挑戦するのがおすすめです。ちなみに筆者が普段渓流で使用しているのは、3番・7ft10inのロッドです。

番手・長さ・アクションを含めて詳しく選びたい方は、フライロッドの選び方で詳しく解説しています。

フライリール

シルバーとブラックのフライリールを並べた写真。シルバーのリール(クラシックスプール)には黄緑色のバッキングラインと水色のフライラインが巻かれている。ブラックのリール(ラージアバー)はバッキングはほぼ無しで薄いオレンジ色のラインが巻かれている。
筆者が使用している2種類のフライリール。スプールの構造やバッキングの巻き量、フライラインの巻き方が異なります。

フライリールは、フライラインを収納するための道具です。一般的な渓流のフライフィッシングでは、掛かった魚とのやり取りにリールを使わず、手でラインをたぐり寄せることも多くあります。

そのため、初心者が最初から高価なリールを購入する必要はありません。重要なのは、使用するフライラインを収納できることと、極端に重すぎないことです。

大物を狙う場合はドラグ性能が重要になりますが、一般的な渓流や管理釣り場では、高性能なドラグを優先する必要性は低いと考えています。

筆者自身、4〜5万円ほどのリールを使うこともあれば、5,000円以下のリールを使うこともあります。高価なリールを使う理由は性能だけではありません。ロッドとの見た目の相性やブランドへの愛着も、フライフィッシングの楽しみの一つです。最初は無理のない予算で、気に入ったリールを選べばよいと思います。

フライラインとバッキングライン

フライラインは、フライフィッシングのキャスティングに欠かせない専用ラインです。ロッドの番手に合わせて選ぶのが基本で、3番ロッドなら3番ライン、4番ロッドなら4番ラインを使用します。

渓流で近距離から中距離を釣るならDT(ダブルテーパー)、管理釣り場などで遠投したいならWF(ウェイトフォワード)がおすすめです。DTラインは両端にテーパーがあるため、片側が傷んだら反対向きに巻き直して使用できるという経済的なメリットもあります。

フライラインDTとWFの違い

筆者は普段、SA(サイエンティフィック・アングラーズ)のスープラ ロングドリフトライン(LDL)のDT3を使用しています。RIOやriver peakのラインも使用しており、特にriver peakはコストパフォーマンスがよいと感じています。

バッキングラインは、フライリールに巻く下巻き用のラインです。

大物が掛かってフライラインをすべて引き出されても、バッキングラインがあれば、その長さの分だけさらに魚とやり取りできます。ただし、一般的な渓流や管理釣り場では、フライラインをすべて引き出されることはほとんどありません。

そのため、こうした釣りではリールに巻くラインの量を調整する目的でも使用します。例えば、クラシックタイプなどのスモールアーバーリールは、スプールの芯が細いため、フライラインをそのまま巻くと巻き径が小さくなり、巻き癖が付きやすくなることがあります。

そこで、バッキングラインを下巻きして巻き径を大きくしてから、フライラインを巻く方法があります。一方、芯の直径が大きいラージアーバーリールでは、リールの構造や使用するラインによっては、バッキングラインが不要な場合もあります。必要な下巻き量は、リールのライン容量に合わせて調整しましょう。

バッキングラインの役割

リーダーとティペット

リーダーとティペットは、フライラインとフライをつなぐための糸です。リーダーは太い部分から細い部分へ徐々に変化する構造になっており、フライへキャスティングの力を伝える役割があります。

リーダーとティペットの基本構造

初心者が渓流ドライフライを始めるなら、4X〜5X、長さ7〜9ft程度のリーダーがおすすめです。筆者は普段、5X・9ftのリーダーを使用しています。

最初から14〜15ftのロングリーダーを使用する必要はありません。長いリーダーにはフライを自然に流しやすくするメリットがありますが、慣れないうちはキャスティングで絡まったり、ポイント移動の際に扱いにくかったりします。

ティペットは、5Xと6Xを用意しておけば、渓流ドライフライの基本的な釣りに対応しやすいでしょう。初心者なら、まずは3ft(約90cm)程度のティペットを追加するところから始めるのがおすすめです。フライの大きさやボリュームによってターンのしやすさも変わるため、最初はしっかりフライをターンさせられる長さから始めてみてください。

ティペットのX表示がわからない場合は、フライティペットのX・号数・ポンド・直径換算表を参考にしてください。また、専用品以外の選択肢を検討している人には、フライティペットの代用品についての記事もあります。

なお、フライラインとリーダーの接続には、ループでつなぐ方法のほか、スプライス用ツールを使って接続する方法もあります。こうしたツールがあると便利ですが、初心者が必ず購入しなければならないものではありません。接続方法の詳細は別記事で紹介する予定です。

フライ(毛鉤)

フライフィッシングでは、魚の餌となる昆虫などを模した毛鉤を使用します。初心者が渓流ドライフライを始めるなら、まずは次の2種類をおすすめします。

  • エルクヘアカディス:#14を3個
  • パラシュート:#14を3個

最初はこの6個からでも始められます。 フライは木の枝に引っ掛けてなくしたり、魚を何匹か釣って傷んだりするため、同じものを3個程度持っておくと安心です。

エルクヘアカディス3個とパラシュート3個を並べたドライフライ
エルクヘアカディス(左)とパラシュート(右)。初心者が最初に揃えたいドライフライの例。

余裕があれば#12〜#16のサイズで、ブラウン系とクリーム・イエロー系のカラーを揃えるとよいでしょう。夏場は陸生昆虫を意識したブラックボディーのエルクヘアカディスなども選択肢になります。

管理釣り場では、フェザントテールニンフやヘアーズイヤーニンフなど、水中に沈めて使うフライもあると便利です。エッグフライ、ヤーンフライ、マラブーなども釣りに使われますが、釣り場によっては使用禁止の場合があるため、事前にルールを確認してください。フライは自分で巻く楽しみもありますが、最初は市販の完成品で十分です。

初回から用意したい小物・安全用品

基本タックル以外にも、釣りの最中に必要になる小物があります。

フライフィッシング用のリーダー、ティペット、ピンオンリールに付いたクリッパー、フォーセップ、フロータント、吸水用カチーフなどの小物道具
筆者が使用しているリーダー、ティペット、フロータントなどの小物類。

クリッパーとフォーセップ

クリッパーはティペットなどの糸を切る道具、フォーセップは魚の口からフックを外すための道具です。どちらも小さな道具ですが、釣りの最中には何度も使用します。高価なものを購入する必要はありませんが、使いやすく、紛失しにくいように携帯できるものがおすすめです。

フライボックスとランディングネット

フライボックスは、毛鉤を収納するための入れ物です。最初から高価な専用品を買う必要はありません。フライを収納でき、針先が外へ飛び出さない容器なら代用できます。

ランディングネットは、掛かった魚を取り込むための道具です。渓流では魚を安全に取り込み、なるべく傷つけないように扱うためにも、ネットを用意しておくことをおすすめします。対象魚や釣り場に合ったサイズ・素材を選びましょう。

帽子と偏光サングラス

帽子と偏光サングラスは、安全面からも最初に揃えておきたい装備です。フライフィッシングでは、キャスティング中にフックが自分の方へ飛んでくることがあります。

偏光サングラスは水面の反射を抑えて水中を見やすくするだけでなく、目の保護にも役立ちます。帽子も日差しや頭部の保護に役立つため、釣行時には着用しましょう。

釣り方やフィールドによって必要になる道具

ここからは、釣り方や季節によって必要になる道具を紹介します。すべてを最初から購入する必要はありません。

フロータントと吸水用カチーフ

ドライフライで釣りをするなら、フロータントを用意しましょう。フロータントは、フライの浮力を維持したり、回復させたりするための道具です。

初心者なら、ドライシェイクやドライシェイクスプレーなどが選択肢になります。筆者もフライの種類や状況によってフロータントを使い分けています。詳しい選び方はフライフロータントおすすめ記事で紹介しています。

また、濡れたフライの水分を取るための吸水用カチーフも、あるとかなり便利です。専用品もありますが、ティッシュなどでも代用できます。最初から専用品を購入する必要はありません。

ニンフなど沈める釣りの小物

管理釣り場などでニンフフライを使う場合は、インジケーターがあると便利です。インジケーターは、フライを水中に沈めて釣るときに、魚のアタリを確認するための目印です。

初心者がニンフの釣りを始めるなら、まずはインジケーターを使用した釣りから覚えるとよいでしょう。ただし、管理釣り場によっては使用できる仕掛けに制限があるため、事前にルールを確認してください。渓流のドライフライから始めるなら、最初からインジケーターを揃える必要はありません。

ウェーダーとウェーディングシューズ

ウェットウェーディング用のショートパンツ、タイツ、ウェーディングソックス(ゲーター)、ウェーディングシューズ
筆者が夏場のウェットウェーディングで使用しているウェアとシューズ。

自然の渓流では、岩場や足場の悪い場所を歩くことがあるため、ウェーディングシューズをおすすめします。ブーツが一体になった長靴タイプのウェーダーよりも、靴を別に履くスタイルの方が、筆者は渓流で歩きやすいと感じています。

ウェーダーを使用するなら、ソックスタイプのウェーダーとウェーディングシューズを組み合わせる方法がおすすめです。渓流中心ならウエストハイタイプでも対応できます。将来的に本流での釣りも考えているなら、チェストハイタイプも選択肢になります。

一方、暖かい時期にはウェーダーを履かない「ウェットウェーディング」という方法もあります。筆者は暑がりということもあり、ゴールデンウィーク頃から禁漁までウェットウェーディングで釣ることが多く、特に7月以降は涼しく快適だと感じています。

初心者には、ゲーターとウェーディングシューズを組み合わせるスタイルがおすすめです。ちなみに筆者は、真夏にはゲーターも履かず、タイツや速乾性のパンツとウェーディングシューズで釣ることもあります。

ただし、ゲーターには脚を保護したり、靴の中に小石などが入りにくくしたりする役割もあります。ゲーターなしは筆者個人のスタイルであり、初心者には脚を保護できる装備をおすすめします。

ウェットウェーディングは動きやすく、水流の抵抗を感じにくいメリットがありますが、低水温による冷えや転倒には注意が必要です。真夏でも水温が低い川はあるため、気温だけで判断せず、水温・水量・流れの強さ・足場を確認してください。濡れたくない人や冷えに弱い人、寒い時期に釣りをする人はウェーダーの方が適しています。

フライベストとバッグ

フライフィッシング用の黒いフィッシングベストとグレーの小物バッグ
筆者が使用しているフィッシングベストと小物バッグ。釣り方や持ち運ぶ道具に合わせて使い分けています。

フライフィッシングには専用のベストが便利ですが、絶対に必要というわけではありません。ウエストバッグやショルダーポーチなどでも、必要な道具が収納できれば釣りはできます。

重要なのは、立ったまま道具を取り出せることと、片手で開閉できることです。釣りの最中は片手にロッドを持っていることが多いため、ワンアクションで必要な道具を取り出せると便利です。また、ファスナーや面ファスナーなどで確実に閉じられ、道具が落ちにくい構造も重要になります。

筆者は普段の渓流釣行ではフライベストを愛用しています。ポケットごとに道具を分けて収納でき、ランディングネットを背中に取り付けられる点も便利です。

一方、源流域などで食事やレインジャケットを持っていく場合は、バックパックと胸元のポーチを組み合わせています。頻繁に使うティペットやフロータントは胸元のポーチに入れ、食事や雨具、必要な安全装備などはバックパックに収納します。

最初は手持ちのバッグでも構いませんが、頻繁に使う道具を取り出すたびにバッグを降ろさなければならないものは、釣りには不向きです。

初心者が最初から買わなくてもよい道具

フライフィッシングにはさまざまな用品がありますが、初心者が最初からすべてを揃える必要はありません。特に、次のようなものは必要になってから購入してもよいでしょう。

  • 高価なフライリール:一般的な渓流では高性能なドラグを優先する必要性は低い。
  • 複数本のロッド:最初は釣り場に合った1本で十分。
  • タイイング道具一式:市販の完成フライから始められる。
  • 高価な専用フライベスト:手持ちの使いやすいバッグでも代用可能。
  • 特殊なラインシステムやロングリーダー:基本的な仕掛けに慣れてからでもよい。
  • ウェーダー:暖かい時期のウェットウェーディングや、立ち込まない釣り場なら購入を後回しにできる場合がある。

ただし、ウェーダーやウェーディングシューズなどは安全にも関わる装備です。予算を抑えるために必要な安全装備を省くのではなく、釣り場に合ったものを選びましょう。高価な道具を揃えることよりも、自分がどんな釣りをするのかを考えることが大切です。

入門セットと単品購入はどちらがおすすめ?

フライフィッシングの道具は、一式セットで購入する方法と、それぞれ単品で揃える方法があります。

入門セットが向いている人

入門セットは、ロッド・リール・フライラインなどの組み合わせがよくわからない初心者に向いています。基本タックルがあらかじめ組み合わされている商品なら、一つずつ選ぶ手間を減らせます。

ただし、セットによって付属品は異なります。ロッドとリールだけの商品もあれば、ラインやリーダー、フライまで含まれる商品もあります。

単品購入が向いている人

ロッドの長さやリールのデザイン、フライラインの種類などにこだわりたい人は、単品購入が向いています。すでに持っている道具を活用したい場合や、将来使いたいタックルが決まっている場合も、必要なものだけ揃えれば無駄を減らせます。

ただし、ロッドとフライラインの番手、リールのライン収納量など、組み合わせには注意が必要です。

セット購入時に確認したい付属品

  • ロッド・リール・フライラインが含まれているか
  • ロッドとラインの番手が合っているか
  • バッキングラインが付属するか
  • リーダー・ティペットが含まれているか
  • フライが付属するか
  • ラインがリールに巻かれた状態か
  • 小物やウェーディング装備は別途必要か

「コンプリートセット」という名前でも、偏光サングラスやランディングネット、ウェーディングシューズなどが付属するとは限りません。セットで何が揃い、何を買い足す必要があるのか確認してから購入しましょう。

釣り場別に選ぶフライフィッシング入門セット3選

フライフィッシングの道具を一式揃えるなら、ロッド・リール・フライラインなどがまとめて購入できる入門セットも選択肢になります。

ただし、セットなら何でもよいわけではありません。最初に釣りをするフィールドに合ったロッドの長さと番手を選ぶことが大切です。

ここでは、渓流・渓流と管理釣り場の兼用・管理釣り場中心という3つの用途に分けて、入門セットを紹介します。

スクロールできます
主な釣り場ロッドの仕様紹介するセット
自然渓流が中心8ft・#3ツインモーション
渓流と小規模管理釣り場8ft6in・#4river peak Hurst Native
管理釣り場が中心9ft・#5river peak Hurst Native

※以下の3商品は筆者が実際に使用した製品ではありません。商品仕様とセット内容を確認し、これまでの実釣経験によるタックル選びをもとに候補を選んでいます。

渓流中心なら|ツインモーション 8ft #3

自然渓流でドライフライの釣りを中心に楽しみたいなら、8ft・3番のツインモーションが候補になります。

私自身、渓流では7ft3in〜8ft程度の3番ロッドをおすすめすることが多く、このセットは長さ・番手ともにその考え方に合っています。

ロッドは持ち運びやすい4ピース。フローティングラインとシンキングライン、リール2個が付属するのも特徴です。

ただし、初心者が最初から両方のラインを使う必要はありません。まずはフローティングラインで基本のキャスティングとドライフライの釣りに慣れるとよいでしょう。

渓流と管理釣り場を兼用するなら|river peak Hurst Native 8ft6in #4

渓流だけでなく、管理釣り場でも使いたい人には、8ft6in・4番のHurst Nativeが候補になります。

4ピースのカーボンロッドにリール、WF4Fのフライライン、バッキングライン、リーダー、ティペット、完成品フライなどが付属しています。

3番ロッドよりも幅広い場面を想定しやすい一方、狭い渓流では8ft6inという長さが扱いにくく感じられることもあります。

自然渓流を中心にするのか、管理釣り場でも使うのかを考えて選びましょう。

管理釣り場中心なら|river peak Hurst Native 9ft #5

ポンドタイプの管理釣り場を中心に始めるなら、9ft・5番のHurst Nativeも候補です。

4ピースのカーボンロッドにリール、WF5Fのフライライン、バッキングライン、リーダー、ティペット、完成品フライなどが付属します。

管理釣り場でキャスティングを練習しながら始めたい人にとって、検討しやすい組み合わせです。

ただし、小規模な自然渓流ではロッドが長く、番手も強めになります。将来どのような釣りを中心に楽しみたいかも考えて選ぶことをおすすめします。

紹介したセットの補足:river peakの2セットには4Xのリーダー・ティペットが付属しています。渓流のドライフライで5X・6Xを使いたい場合は、別途用意してください。

フライフィッシングの道具一式はいくらかかる?

初心者がフライフィッシングを始めるなら、筆者は次の予算を一つの目安としておすすめします。

購入する範囲予算の目安
基本タックル約3万円
基本タックル+ウェーディング装備約5万円
小物・保護用品もすべて新品で購入上記より高くなる場合あり

基本タックルとは、ロッド・リール・フライライン・リーダー・ティペット・フライなどです。筆者としては、安いものだけで揃えるよりも、最初からある程度使いやすい道具を購入することをおすすめします。

基本タックルなら3万円程度を一つの目安にするとよいでしょう。ウェーディング装備まで揃えるなら、5万円程度を予算の目標として考えられます。ただし、これらは筆者がおすすめする予算の目安であり、必ずその金額で一式揃うという意味ではありません。

偏光サングラスやネット、小物類まですべて新品で購入すると、5万円を超える場合もあります。予算を抑えたいなら、最初は管理釣り場のレンタルを利用したり、手持ちのバッグや収納容器を活用したりする方法もあります。

また、リールに必要以上のお金をかけるよりも、ロッド・フライライン・足元の装備などに予算を回す方が、初心者にはメリットが大きいと考えています。最初から理想の道具を全部揃える必要はありません。実際に釣りをしながら、自分に必要な道具を少しずつ買い足していくのがおすすめです。

まとめ|最初に必要な道具をチェックしよう

フライフィッシングを始めるには、専用のタックルと釣りに必要な小物が欠かせません。ただし、最初からすべてを高価な専用品で揃える必要はありません。

渓流フライフィッシングを始めるなら、まずは次の組み合わせを一つの目安にしてください。

  • ロッド:3〜4番、7ft3in〜8ft程度
  • リール:対応するラインを収納でき、極端に重くないもの
  • フライライン:渓流ならDT、遠投したいならWFも選択肢
  • リーダー:4X〜5X、7〜9ft程度
  • ティペット:5X・6Xを用意
  • フライ:#14のエルクヘアカディスとパラシュートを各3個から

そして、釣行前には次の項目も確認しておきましょう。

タックル・小物のチェック

  • ロッド・リール・フライライン
  • 必要に応じたバッキングライン
  • リーダー・ティペット
  • フライと予備のフライ
  • クリッパー・フォーセップ
  • フライの収納容器
  • ランディングネット
  • 偏光サングラス・帽子
  • ドライフライで使うフロータント

釣り場・装備のチェック

  • 釣り場に適した靴やウェーディング装備
  • 天候・水温・水量・足場の状況
  • 必要な遊漁券・施設利用券
  • 禁漁期間や釣り場のルール
  • 雨具・飲み物・必要な安全用品

フライフィッシングは、道具を選ぶこと自体も楽しみの一つです。最初は必要なものから揃えて、実際に釣りをしながら、自分のスタイルに合った道具を増やしていきましょう。

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